施設職員への研修を行いました。
今回は、特別養護老人ホーム なゆた 副施設長 内村 英徳様、またの名を、「介護亭樂珍(かいごってらくちん)」様を講師に迎え、介護を題材にした落語を拝聴しました。その後、「もしバナゲーム」を行い、「人生最終段階における意思決定」とはどのようなものかを職員一人ひとりが考え、看取りについての理解を深めました。
話題にするのが難しい看取りですが、人生においてとても大事なことです。自分はもちろん家族や友人、周りの方のことを考えると、避けては通れない道です。いきなり深刻に考えると初めからつまずいてしまいますが、研修での面白い落語が、「人生の最後」を考えるきっかけとなりました。
「人生の最後」について笑いながら考え始めた後は、「もしバナゲーム」です。
もしバナゲームとは、「もしも、あなたがあと半年の余命だとしたら…?」と仮定し、レクリエーションを通じて自分と他者の価値観を知り、新たな気づきを得るきっかけにするカードゲームです。
「人生の最後」に大切なものとは何か。
ゲームの最後には、大切なものとして選んだ&選ばなかった理由をそれぞれのグループで発表。自分にとって一番大切なものが、他の人にとってはどうでもいいことだったり、自分にとって大切ではないものが、他の人にとっては一番大切だったり、自分が選ばなかった理由こそが他の人の選んだ理由だったりと、人によって考え方が全く違いました。
介護をする上で、自分の価値観で物事を図らず、「その人にとって」の大切なものを大事にすることの必要性をひしひしと感じました。ご利用者様が、これからの日々を悔いのないようにお過ごしいただけるよう、今回の研修を活かしていきたいと思います。